自分との折り合い

私、藤本敦子。

最近の自分について、少し変化があった。

今日はそのことを書いておこうかな。

今まで、自分という存在がよく分からなくて、答えを求め続け、今でもまだハッキリとした答えは出ていない。

だけど、散々扱いづらかった『わたし』という存在、

その扱い辛さから逃げたこともある。

何かに疑問を持てば、どこまででも調べあげ、

ピアノの練習とあらば時間を忘れ日常に支障が出る。

また、犬のこととなると自分の人生を棒に降ってまで看病してしまったり、

どうも『わたし』という存在は何事にも行き過ぎてしまう。

とても神経が過敏で周りの微妙な変化を察知し受け取ってしまう。

こだわりが凄く強くて、結構めんどくさい。

こんな自分が社会に出ていけるのだろうかと怖けずいていたけれど、ある方の『変わらなくて良いよ』の一言で、すごく楽になった。

だから、私のすべきことは、この変えられない自分を、このままで居られる環境を自分で整えること。

ピアノに至ってもそうだ。

仮にどこかの音楽事務所に所属すれば、所構わず弾きたくない曲も弾かなければならない。

私はどこまで行っても、ワガママな存在だ。

だから、この私が私らしくいるために、自分の働き方、音楽との関わり方を自分オリジナルにカスタマイズする必要がある。

そのためのブログであり、オウンドメディアである。

つい先日、ウィーン留学中の演奏の録音を聴いた。

進級試験前の演奏で、まあまあ必死だった。

以前の私は自分の演奏を聴くことができなかった。

自己否定が凄く凄く強かったから。

ここが出来てない、とか色々と出来てないところに目がいってしまっていた。

だけど、今回はどうだろう。

前とは違った見方をしている自分がいた。

あれ、なんかここ良いんじゃない?とか、

あれ、あれ?

少し戸惑った。

前は否定しか出来なかった自分の演奏を今は肯定できていることに。

この現象が何よりの証明だった。

私が『わたし』と折り合いをつけ始めているということの。

だから、

『変わらなくて良いんだよ』。

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