羅針盤

私、藤本敦子。

先日ピアノの調律をお願いしたんです。

もう何年も前からお願いしたい方がいたんですね。

そのかたのお人柄といい、何よりもその調律の腕に惚れていました。

念願叶ってこの度、調律していただけました。

だけど、我が家のピアノはかなり状態が悪くなっていたので、

これからどうするかと言った問題も出てきたのですが、調律の日はとても楽しかったんです。

聞きたいこと・疑問に思っていること、全部聞けました。

私は物事を深く考えすぎてしまうので、まぁ一言で言うと、めんどくさいんですよ。

自分でもそう思うけれど、そんな私の疑問にもめんどくさがらず耳を傾けていただきました。

もう何年も前、この方のピアノ工房にピアノの解体セミナーに参加したんですね。

それはピアノのこと、ピアノの構造から理解したかったんです。

音大に行く前のことです。

あの時、私の心の声『行ってみたい、もっと知りたい』、

そして、『いつかこのかたに調律をお願いしたい!』

この声に従った行動のおかげで今があるんだと、今と過去が重なった瞬間でした。

だから、自分の心の声、

これがきっと自分の人生の羅針盤なんだと思うんです。

大抵は、自分んなんてという声や周りの声、良い年してとか、才能がないからとか。

そう言うものが自分の純粋な望みを曇らせているのかもしれないですね。

だけど、動いた先には、心の底から湧き上がる幸福感がありました。

感慨深いような、『あぁ、この時を待っていたんだ』と言うような満足感。

それができたら苦労しないよ、と言う声も聞こえてきますが、

えぇ、よく分かります、

ワタクシ、なかなか行動できない民だったので。

正確に言うと、決まるまでが長いといいますが、腹が決まれば大胆に動く人なんですけど、

それまでがなかなか動けない。

動こう思うと金銭のことも絡んでくるし、たくさんの事情もありますよね。

一つだけ、これならハードル低くできそうだなと思うものを心に従ってやってみても良いかもしれないですね。

例えば、今日はこれを食べたいと思うものを選んでみたり、

制限があっても、その中から今できるものを自分にしてあげる。

その小さな一歩こそが、羅針盤になるんじゃないかなとおもうのです。

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